あなたのPCの時計は常に正確な時刻を刻んでいますか?
NTP(Network Time Protocol)という仕組みを利用すれば正確な時刻が得られます。
また、ntpサーバを構築しますので、自分自身が正確な時刻を他のPCに伝達する事ができます。(正確にはクライアントが時刻の取得を行ないます。)
ここでは、NTPサーバを構築し、サーバは、WANのNTPサーバより時刻を同期して、LAN内のクライアントPCを自サーバの時刻と同期する方法を紹介します。
# yum -y install ntp |
オリジナルの設定ファイルをバックアップ(リネーム) # mv /etc/ntp.conf /etc/ntp.conf.bak 設定ファイルの編集 # vi /etc/ntp.conf driftfile /var/lib/ntp/drift server ntp1.jst.mfeed.ad.jp server ntp2.jst.mfeed.ad.jp server ntp3.jst.mfeed.ad.jp 上記は、『インターネットマルチフィード時刻情報サービス for Public』の公開 NTPサーバを利用させて頂いております。 他にも主なNTPサーバはM&M(Usagi.to.Kame)のNTPサーバ一覧で確認できます。 |
手動でサーバの時刻を同期する # ntpdate ntp1.jst.mfeed.ad.jp 28 Oct 23:17:57 ntpdate[20256]: adjust time server 210.173.160.27 offset -0.002489 sec ntpサービスを起動する 【FC1 から Fedora14 / CentOS4 / CentOS5 / CentOS6 の場合】 # /etc/rc.d/init.d/ntpd start 【Fedora15以降 / CentOS7 の場合】 # systemctl start ntpd.service |
起動時にntpを起動する 【FC1 から Fedora14 / CentOS4 / CentOS5 / CentOS6 の場合】 # chkconfig ntpd on 設定内容を確認 # chkconfig --list ntpd ntpd 0:オフ 1:オフ 2:オン 3:オン 4:オン 5:オン 6:オフ 【Fedora15以降 / CentOS7 の場合】 # systemctl enable ntpd.service |
ntpが動作して、同期しているか確認 # ntpq -p remote refid st t when poll reach delay offset jitter ============================================================================== ntp1.jst.mfeed. 210.173.160.56 2 u 3 64 1 7.224 0.041 0.001 ntp2.jst.mfeed. 210.173.160.86 2 u 2 64 1 7.680 0.214 0.001 ntp3.jst.mfeed. 210.173.160.86 2 u 1 64 1 7.105 -0.092 0.001 上記の様に、設定ファイルに指定したNTPサーバが表示されればntpが動作している。 また、指定したNTPサーバの先頭が空白時は同期中を表します。 # ntpq -p remote refid st t when poll reach delay offset jitter ============================================================================== +ntp1.jst.mfeed. 210.173.160.56 2 u 47 64 37 7.242 1.006 0.339 *ntp2.jst.mfeed. 210.173.160.56 2 u 48 64 37 6.969 1.189 1.122 ntp3.jst.mfeed. 210.173.160.86 2 u 39 64 37 7.151 1.263 0.362 上記の様に、指定したNTPサーバの先頭に+や*が表示された場合は同期が完了しています。 |
日付と時刻のプロパティ画面を表示し、「インターネット時刻」タブを表示します。
サーバの入力欄にサーバ名「kajuhome.com」を入力し「今すぐ更新」ボタンを押下します。
最後に「OK」ボタンを押下すると、以降、自サーバより時刻を同期するようになります。