はじめての自宅サーバ構築 - Fedora/CentOS -
Last Update 2018/05/30
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トップ >> OSのインストール >> サーバサービスの操作や自動起動の有効/無効
■ インデックス
  1. サービス管理の種類
    SysV services
    systemd services
  2. サービスの起動・停止、自動起動の設定
    手動でサービスの起動・停止を行う場合
    システム起動時にサービスを自動起動(自動起動の無効)をする場合
    setupツールを利用して確認・設定を行う場合( SysV services のみ)
  3. サービス一覧

■ サービス管理の種類

■ SysV services

システム起動時に各種サービスの有効/無効を設定するコマンド chkconfig による /etc/rc.d/init.d 配下のスクリプトで実行されています。
例えば、グラフィカルインタフェースの場合は /etc/rc.d/rc5.d 配下のスクリプトが起動され、実体は /etc/rc.d/init.d にシンボリックリンクされています。

SysV services で管理されているサービス一覧は chkconfig コマンドに --list オプションを付与して確認できます。

SysV services 管理下のサービス
# chkconfig --list
abrt-ccpp       0:off   1:off   2:off   3:on    4:off   5:on    6:off
abrt-oops       0:off   1:off   2:off   3:on    4:off   5:on    6:off
auditd          0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off
        :
        :
wpa_supplicant  0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
xinetd          0:off   1:off   2:off   3:on    4:on    5:on    6:off
ypbind          0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off

■ systemd services

Fedora15 から一部のサービス、CentOS7 より systemd services で管理される様になりました。 この事により今まで久し馴染んできたコマンド(service xxx start や chkconfig xxx on)では実行や停止、自動起動の設定などができないサービスがあります。(例えば dhcpd サービスなど)
これらのスクリプトは /lib/systemd/system 配下に存在し、systemd services のコマンド systemctl で制御する様になっています。

systemd services 管理下のサービス
# systemctl list-unit-files
UNIT FILE                                   STATE
proc-sys-fs-binfmt_misc.automount           static
dev-hugepages.mount                         static
dev-mqueue.mount                            static
proc-fs-nfsd.mount                          static
proc-sys-fs-binfmt_misc.mount               static
sys-fs-fuse-connections.mount               static
sys-kernel-config.mount                     static
sys-kernel-debug.mount                      static
tmp.mount                                   disabled
var-lib-nfs-rpc_pipefs.mount                static
brandbot.path                               disabled
cups.path                                   enabled
systemd-ask-password-console.path           static
        :
        :

systemd services 管理下のサービス(例として dhcpd)
# systemctl status dhcpd.service
dhcpd.service - DHCPv4 Server Daemon
          Loaded: loaded (/lib/systemd/system/dhcpd.service)
          Active: inactive (dead) since Tue, 21 Jun 2011 11:46:57 +0900; 1min 8s ago
        Main PID: 928 (code=killed, signal=TERM)
          CGroup: name=systemd:/system/dhcpd.service

SysV services 管理下のサービス(例として postfix)
# systemctl status postfix.service
postfix.service - LSB: start and stop postfix
          Loaded: loaded (/etc/rc.d/init.d/postfix)
          Active: inactive (dead) since Tue, 21 Jun 2011 11:20:42 +0900; 28min ago
        Main PID: 1290 (code=killed, signal=TERM)
          CGroup: name=systemd:/system/postfix.service

■ サービスの起動状態確認・設定

■ 手動でサービスの起動・停止を行う場合

※:下記は dhcp サービスのサンプル
【SysV services の場合】
サービス起動
# service dhcpd start
または
# /etc/rc.d/init.d/dhcpd start

サービス停止
# service dhcpd stop
または
# /etc/rc.d/init.d/dhcpd stop

サービス状態確認
# service dhcpd status
または
# /etc/rc.d/init.d/dhcpd status


【systemd services の場合】
サービス起動
# systemctl start dhcpd.service

サービス停止
# systemctl stop dhcpd.service

サービス状態確認
# systemctl status dhcpd.service

■ システム起動時にサービスを自動起動(自動起動の無効)をする場合

※:下記は dhcp サービスのサンプル
【SysV services の場合】
自動起動させる場合
# chkconfig dhcpd on

自動起動しない場合
# chkconfig dhcpd off


【systemd services の場合】
自動起動させる場合
# systemctl enable dhcpd.service

自動起動しない場合
# systemctl disable dhcpd.service

■ setupツールを利用して確認・設定を行う場合(SysV services のみ)

1. 下記の様に入力します。
setupと入力する
# setup

2. セットアップユーティリティが起動

3. サービス一覧画面

■ サービス一覧

一般的なサービス一覧(下記は FedoraCore6 のデフォルトインストール直後であり、現在はサービスが追加された物や存在しない物もあります。)

サービス名 内容
NetworkManager 有線/無線(コネクション)に必要に応じて自動接続してくれるサービス
NetworkManagerDispatcher 上記の設定を自動保存するサービス(NetworkManager)と同時に起動しなければならない
acpid 電源管理(Advanced Configuration and Power Interface)
anacron ダウンタイム時に損失したジョブを自動実行するデーモン
apmd 省電力設定を自動的に行う。APM制御(Advanced Power Management)
atd コマンドの遅延実行を有効にするサービス
autofs ファイルシステムの自動マウント/アンマウント
avahi-daemon mDNSを通してネームレゾリューションを提供するデーモン
avahi-dnsconfd mDNS/DNS-SD構成デーモンのユニキャストDNSサーバ
bluetooth ワイヤレス通信サービス
capi ISDNの規格(Common-ISDN-API)のサポート
cpuspeed システムのアイドル比率に応じてCPUの動作周波数を上下させる
crond 定期的にジョブを実行するためのジョブスプーラ
cups 印刷サービス
dhcdbd DHCP D-BUSデーモン
diskdump システムクラッシュ発生時にコアダンプファイルを作成
dund BlueZ Bluetooth dial-up networking daemon
firstboot 初期システム設定ユーティリティ
gpm コンソール用のマウスサーバ
haldaemon ハードウェア情報収集サービス
hidd Bluetooth HID daemon
hplip HPプリンターと多機能周辺装置用のドライバー
httpd Webサービスデーモン(Apache)
ip6tables IPv6 パケットフィルタを管理する
iptables IPv4 のパケットフィルタと NAT を管理するツール
irda 赤外線通信を行う
irqbalance マルチCPU環境でセカンドCPU以降も割り込み処理を行える
isdn ISDN回線を利用できるようにする
kudzu ハードウェア検出ツール
mcstrans SELinux Translation Daemon
mdmonitor RAID の状態監視サービス
mdmpd RAID の状態監視サービス(multipath devices)
messagebus アプリケーション間(サービス等)のメッセージを送るデーモン
microcode_ctl Intel IA32 プロセッサのマイクロコードユーティリティ
multipathd device-mapperカーネルドライバを使用してマルチパスデバイスのサポート
netdump ネットワーク越しに、データとメモリダンプを送るサービス
netfs /etc/fstabを参照しNFS,SMB,NCPのネットワークファイルシステムをマウントするサービス
netplugd ネットワークケーブルのホットプラグ管理デーモン
network ブート時にネットワーク・インターフェイスを初期化
nfs UNIXマシン同士でファイル共有を行うNFS(Network File System)サーバサービス
nfslock NFSでファイルロックを行うためのサービス
nscd ネームキャッシュサービスデーモン
ntpd システムの時刻をネットワークサーバと合わせる為のデーモン
pand BlueZ Bluetooth PAN daemon
pcscd PC/SC Smart Card Daemon
portmap ポートマッピングサービス。RPC接続をTCPのポートにマッピングするサービス
psacct プロセス負荷状況の統計情報出力サービス
rdisc ネットワークルータディスカバリーデーモン
readahead_early 前もってファイルをページ・キャッシュに読み込む(下記のデモーンとの差異不明)
readahead_later 前もってファイルをページ・キャッシュに読み込む(上記のデモーンとの差異不明)
restorecond ファイルやパスに対して適切なラベルを付与するデーモン(SELinux関連)
rpcgssd RPC関連?
rpcidmapd RPC関連?
rpcsvcgssd RPC関連?
saslauthd sasl認証デーモン
sendmail メールサーバデーモン
smartd HDDの障害予測サービス
spamassassin メール配達エージェントから作動される電子メール用スパムフィルタ
sshd 通信経路を暗号化して安全なリモートログインを可能とするSSH(Secure Shell)サーバサービス
syslog システムのログを記録
vncserver リモートデスクトップサーバ(VNC server)
winbind Windowsドメインのアカウントでログインを可能にさせる
wpa_supplicant WPAとWPA2(IEEE 802.11i/RSN)をサポート
xfs Xフォントサーバ
ypbind NISドメインのサーバを探して接続し、NISバインド情報を保持する
yum-updatesd yum自動アップデートサービス

■ コンテンツ関連

■ その他

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